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【忘備録】ノズドルム祭祀場の情報共有 Discord編


 Heartstone Player Community 『ノズドルム祭祀場』では、通話ソフト「Discord」を利用し、コミュニケーションをしています。DiscordはPCやスマートフォン・タブレットを利用し、気軽に多人数での会話をすることが出来るツールです。(ブラウザでも利用可能)
 主にFPS等のゲームをプレイされる方で利用されているアプリケーションですが、「Slack」というビジネスツールを改変して作成されたものなので、テキストチャンネルを利用し、様々なことが可能となっています。
 この記事は『ノズドルム祭祀場』が使用しているDiscordを絡めた情報交換方法について書いていきます。おそらく他にも有用な方法がありますので、見つけ次第、コミュニティのDiscordをバージョンアップし、ここにも追記していきたいと考えています。

【追記】2018年6月2日 Discordの「/」によるコマンドのブログ記事



Discord


DiscordのWebページ
discordapp.com
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 よく使用される通話ツールとしてLINEやSkypeがありますが、あれらは「電話をかける」という個人同士で通話することに適しています。
 対してDiscordは通話をするというよりも、「部屋の中に入って、その中の人と話す」という意識の多人数の通話に適したツールとなっています。
 Discordの面白い所は、ボイスチャンネルで1人でも待機出来る所。誰かボイスチャンネルの中にいれば、そこに入って気軽に通話する事ができます。ノズドルム祭祀場のコミュニティのコンセプトは「酒場」。そのため、上の画像のように各部屋を自由に使用して通話しています。
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(左:skypeやLINEのイメージ/個人同士で電話をする 右:Discordのイメージ/部屋の中に待機し、誰かが遊びにやってくる)
※もちろん個人通話や多人数通話は両方で可能だが、待ち合わせて通話するskypeやLINEと部屋に待機して自由に通話するDiscordでは少し趣が異なる。

 『テキストチャンネル』はチャットをしているように流れ、絵文字を使用したり、「@」をつけて特定のメンバーに連絡することも可能です。「@here」と記述すれば、現在オンラインのメンバーに対して連絡が出来ますし、運営として全員に連絡がしたければ、「@everyone」と打ってお知らせします。

 先に述べたようにSlackというツールが元になっているため、ある程度他のツールと連携する事でコミュニケーションの可能性を広げてくれる様々なやり方があります。
 もし、気になった方は「Discordについての記事を参照する」「Slackの参考記事を見て、応用しながら使用する」のどちらかをしてみると面白いと思います。

テキストの交流と通話での交流


 Discordでは、「ボイスチャンネル」「テキストチャンネル」という音声と文字情報のチャットツールが存在しますが、運営者として自分は以下のことを大切にしています。 

  テキストチャンネル
 文字であってもコミュニケーションが取れる体制を作り出す。  
 これはノズドルム祭祀場で私的な理由で通話が出来ない人が多かった時に実感したことです。ボイスチャンネル中心の通話が交流の主流となるのが当たり前ですが、「文字でも会話に入れる」「思わず返信や意見を言いたくなる」状況を作り出すことを意識しています。やり方は後述しますが、具体的な事柄として以下のものを充実させるようにしました。

-絵文字の充実
    -楽しい絵文字の導入(コミュニティの流行り)
    -ヒーローごとの絵文字(Heartstoneが楽しくなりそうな絵文字)
-配信やBlogのBOTの導入
    -個人活動がコミュニティメンバーにも周知される体制(Webhooksを利用)
    -「話題」をメンバーが把握しやすい状況の構築(メンバーがよく見る話題の抽出)

 ノズドルム祭祀場は週間の通話頻度も多いコミュニティですが、これらのテキストチャットの充実もコミュニケーションの場作りとして重要な部分だと考えています。

ボイスチャンネル  
 Skypeと異なり、複数人で通話する際に個別に音量調節が可能です。
   また、部屋を移動することによって、通話グループの複数人が何箇所かに分かれて通話が可能です。ノズドルム祭祀場では、週末の夜など大人数が通話に参加することが多いので、用途に合わせた使用をしています。
 個別の音量調整は、特定の人の音声を調整可能なので、声が小さい人でも安心して使用することが出来ます。
 

ツールを利用して通話グループを盛り上げる


 ここでは実際に上記に記したDiscordの設定について説明していきます。通話グループの作成者は、「サーバー設定」から様々な項目を変更することが出来ます。権限の変更やチャットの閲覧権限等も可能です。
 詳細についてDiscordのヘルプを参照するか、ネットで情報を探してみてください。小規模なグループであれば必要ありませんが、大会運営の通話グループや不特定多数の人間が出入りするようなグループでは、必要になるではないでしょうか。

絵文字

 「テキストチャット」を盛り上げる手段として、『絵文字の登録』について記述していきます。ノズドルム祭祀場では以下のような絵文字が実装されています。Discordでは最大50個まで絵文字を登録することが出来、有料版ではればgif形式による動く絵文字も実装出来ます。
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(Hearthstoneのヒーローの絵文字を中心に要望や話題になったものを実装)
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(よく使用されるのは…クエストローグとかメイジで焼き切られる絵文字のコミュニケーション)

絵文字登録の準備をする


 絵文字を登録していく準備として以下のものを準備します。
1.絵文字に使用する画像(画像サイズは256kb以下、正方形の方が見栄えがいい)
2.絵文字に割り当てる文字(絵文字の名前は英数字とアンダースコア(_)のみ使用出来る)
3.通話グループのMemberにも左右されるが、タブレット・スマートフォンでDiscordを使用する人がいる場合は、簡単な文字にした方がよい。
 PCはチャット画面の顔クリックで入力、スマホ・タブレットは「:割り当て文字:」で入力。

 (Hearthstoneの原画や画像を手に入れる場合)
HEARTH STONE WIKI(海外サイト)
hearthstone.gamepedia.com
 英語ですが、カード名を入力するとカードの原画を手軽に見ることが出来ます。大きさ等も様々になっていますが、ペイントや画像編集ツールで調整すると絵文字に使用出来ます。

 原画の大きさ等は画像編集して「正方形」にしておきます。また、絵文字にすると縮小されて表示されてしまうので、背景も消しておくがいいでしょう。もしくは、白に塗りつぶしておくといいです。背景を消した場合は「透過png画像」にしておくと綺麗に表示されます。(個人のdiscordの表示形式によって異なります)

絵文字を登録する

 実際に絵文字を登録してみます。以下の画像を使用します。
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(Voidlord.png/透過png・170kb)

 先程のサイトから「キューブロック」で活躍するカードヴォイドロードの画像をDLして、背景を適当に消しました。
【1】通話グループの設定を開いて、サーバー設定➔絵文字を選択します
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【2】絵文字のアップデートを選び、画像をアップデートします
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【3】小さくなりましたが、絵文字になりました
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(ウォーロックで何かあった場合に使用出来そうですね)
【4】実際にテキストチャットで使用してみる。(PCは顔文字の選択、スマホ・タブレットは「:割り当て文字:」)
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(肉食キューブも絵文字にしたくなりますね)

 以上が絵文字の実装方法となっています。登録自体は簡単なものですが、絵文字自体を作成することの方が敷居が高く感じるでしょうか。
 自分はiMacを使用しているので、フリーの画像編集ソフトとして「fireAlpaca」を使用しています。他にも使用しやすいツールはあると思うので、個々で探してみてください。
 
FireAlpacaのWebページ
firealpaca.com

タグ付け・検索・情報の検索
 

 テキストチャットに情報が溢れる場合には、テキストのタグ付けや検索機能を使用すると便利です。
  f:id:JINBEE:20180518184039p:plain 
(Discordの右上の検索画面)
 検索機能はメンバー個人が使用する場合が多いですが、タグ付け機能は運営者が行う場合が多いです。重要な日程や忘れやすい事があれば、タグ付け機能を利用するとチャットに流されずに使用することが出来ます。

BOTの運営

 ノズドルム祭祀場では、情報共有や行動の短縮化のため、テキストチャットに自動的に情報を反映するBOTを使用するようになりました。
 現在、運営されているものとしてはデッキや大会の情報、またメンバーの配信状況を知らせるために使用しています。
 BOTを使用するためには以下のツールが必要となります。

1.IFTTT(イフト)
 EvernoteやTwitterなどの情報を保存・共有するためのプラットフォーム。
 if this(連携したい何か) then that(連携させたい何か)
 『thisが何かした場合にthatに反映させる』
というツールになります。詳しいことは検索してみると色々出てきますので、調べてみてください。
アカウント作成などはgoogleとの連携などで簡単に使用出来ます。TwitterやInstagramを利用している人も多いのではないでしょうか。 
(IFTTT)
ifttt.com

2.Webhooks
 Webhooksはアプリケーションの更新情報を他のアプリケーションへリアルTimeに提供する仕組みや概念のこと。
 このあたりは、自分も本職ではないので、上手く説明出来ませんが、Discordに設定をしてTwitterやTwitchが指定行動をした際に反映させることが出来ます。
 Discordでは、テキストチャンネルの設定からチャンネルの編集➔Webhooksで作成することが出来ます。
 Webhooksの作り方は共通している部分があるので、ここで説明します。
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(左:新規Webhookの編集画面 右:ノズドルムで誰かが配信を始めた時に流れるように設定したBOT)
名前 テキストチャンネルで流したいBOTの名前
 コメントまでは入れなくてもいいが、ノズドルムでは面倒なので、文字数の指定があるが、収まるくらいに調整してコメントまで使用。
 ちなみに誰かが配信を始めた際には、『酒場の親父「おやっ!誰かが何かをやり始めたようだぞ!」』と流れる。
チャンネル BOTの流したいテキストチャンネルの指定
WEBHOOK ICON BOTの画像
WEBHOOK URL 後述するIFTTTとの連携に使用する。コピー&ペーストする。
 複数の動作を連携させることも可能。BOTで「やらせたいこと」「目的」等がはっきりしていれば運用しやすい。

 ノズドルム祭祀場では次のようなBOTの名前にして、雰囲気を出しています。
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(上:誰かがブログを更新した時 下:メンバーのinp大佐は悪魔が好きなので、こんな感じに)

Webhookの連携に関しては、こちらのブログを参考にしました。
(けーさんのブログ:DiscordでTwitterの投稿をIFTTTで自動取得する)
blog.k-san.info

TwitterをBOTでお知らせする

 ノズドルム祭祀場においてはテキストチャンネル「ahirun」があり、ahirunさんのツイートを反映させています。
 これにより、通話で話題に上がったデッキをすぐに試したり、気になったデッキで遊ぶ機会が増えるようになりました。
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(本当にahirunさんには、お世話になっております。ありがとうございます)
 連携の仕方については、先程の参考ブログをご覧ください。非常に丁寧で参考になります。

個人ブログをBOTでお知らせする

 メンバー内でブログが更新された場合もBOTにより、自動的にテキストチャットにURLが反映されます。
 やり方は先程のTwitterのやり方を応用しています。IFTTTとWebhookの登録や設定はほぼ同じです。

【1】IFTTT➔New Applet➔+this➔RSS Feed
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【2】Choose Trigger ➔ New feed item 「新しい記事が投稿された時」を選択。
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【3】「Feed URL」を入力する Feed URLはGoogle Chromeであれば以下のように探す。(ブラウザやブログよってごとに異なります)
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【3-1】登録したいWebページに行って、右クリック ➔ ページのソースを表示
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【3-2】検索 ➔ 「feed」と打ち込む ➔ 「https://○○○/feed」➔ コピー
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【4】入力したら、Create trigger次はthatへ。
f:id:JINBEE:20180518184118p:plain

【5】thatはWebhooksを選択 ➔ Make a web request
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f:id:JINBEE:20180518184128p:plain
URL DiscordのWebhookのURLを貼り付ける。
Method 「POST」を選択。
Content Type 「application/json」を選択。
Body Bodyに打ち込む文字➔ { "content" : " {{EntryTitle}} : {{EntryUrl}}” }
「Add ingredient」で変更出来る。ここでは「記事のタイトル」と「記事のURL」。

 この設定をするとブログが更新されるたびに、DiscordへBOTが自動的にお知らせしてくれます。
 このやり方を行う前にTwitterで「特定の文字」を抽出するとか色々試しましたが、このやり方が簡単でよさそうでした。いくらか時間差での投稿になると思います。

配信をBOTでお知らせする

 Hearthstoneのコミュニティでは、この項目が最も需用があるかもしれません。メンバーの誰かが配信を始めるとBOTが自動的にお知らせしてくれます。

【前提条件】
 IFTTTのアカウントとTwitchのアカウントが連動可能であること。
 BOTに反映させたい配信者をTwitchのアカウントでフォローしていること
   ※ノズドルム祭祀場においては私のTwitchアカウントを利用して、メンバーの配信をお知らせしています。

【1】New Applet ➔ +this ➔ Twitch f:id:JINBEE:20180518184131p:plain

【2】Stream going live for a channel you followを選択
f:id:JINBEE:20180518184136p:plain

【3】選択すると、自分のフォローしているアカウントが出てきます。ここで反映させたいアカウントを選択します。
入力したら、Create trigger次はthatへ。
f:id:JINBEE:20180518184141p:plain

【4】thatはWebhooksを選択 ➔ Make a web request
f:id:JINBEE:20180518193911p:plain
f:id:JINBEE:20180518193933p:plain
URL DiscordのWebhookのURLを貼り付ける。
Method 「POST」を選択。
Content Type 「application/json」を選択。
Body Bodyに打ち込む文字 ➔ { "content" : “ {{ChannelName}} : {{ChannelUrl}}” }
「Add ingredient」で変更出来る。ここでは「チャンネルの名前」と「チャンネルのURL」。


【追記】Discordの「/」に関するコマンド

 Discordを有料版にアップデートするとgif形式を利用した動く絵文字が使用可能となります。「無料版でも使用出来たら面白い」と考え、探してみたのですが、通話サーバーの動く絵文字登録は出来ませんでした。
 しかし、gif形式の動く画像を「/」で検索し、適当な時に貼り付ける事ができることを知りました。また、下のブログ記事においてはコマンドに関しての説明もあります。顔文字を簡単に使用することが出来たりと、テキストチャットが盛り上がりそうな内容です。
 詳しくは下のブログ記事をお読みください。
loumo.jp

 参考例として…\giphy Hearthstoneと入力すると以下のような感じの動く画像を貼り付けることが出来ます。
f:id:JINBEE:20180602131451p:plain:w300
※実際は動いています。


終わりに

 ノズドルム祭祀場で使用されている小技集ですが、いかがだったでしょうか。
 PCやプログラムに詳しい人であれば、さらに複雑なことも可能になるかと思います。

 運営者として、「通話やテキストのやり取りを楽しくやってもらいたい!」そんな気持ちから様々なことをしてきました。
 ここで紹介した方法以外にも楽しい方法が多々あると思います。発見次第、このページは更新していこうと思います。