Wandering JinBe

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【Hearthstone考察記事】スロールとモルグルのミッドレンジ大作戦

 皆様、ご機嫌いかがですか?
 新拡張『博士のメカメカ大作戦』を実装されましたが、色々なデッキがあって、楽しい環境ですね。
 自分は相変わらずシャーマンばかりやっております。
 今期はミッドレンジ型のシャーマンが増えて大満足。OTKデッキも増えましたが、実装前の評判よりも楽しんでHearthstoneをしている気がします。

 ブログのネタに関して…掲載したいネタばかり溜まっておりますが…
 「思い立ったら吉日」ということで、巷で話題のミッドレンジシャーマンについて記述していきたいと思います。
 (吉日だったはずなのに書いているうちにネタが少々古くなってしまいました。情報の伝達速度ってすごい)
 物語の背景やe-sportsに関しては後ほどまとめて一気に掲載したいと思いますので、ご了承くださいm( )m

 今回は『ミッドレンジ型のシャーマンについての考察や採用カードの所感』をテーマに掲載いたします。
 前の環境で進化シャーマンを回していたので、先月にブログを書きたかったのですが、時間が過ぎてしまったので、前環境と新拡張実装後の現在、そして、未来を見据える形でミッドレンジ型のシャーマンのカード等を考察していきたいと思います。

 筆者は素人ですし、プレイも上手ではありませんが…
 "シャーマン"が好きな人が増えるように願いを込めてブログを書きます。生暖かい目で見て頂けると幸いです。




シャーマンを観察してみる

 ”ミッドレンジ”デッキというものに注目して攻略サイトを見てみると「中速の…」「中型のミニオン・ユニット…」という記述が多いですが、認識はこれだけではないと自分は感じています。
 そこでMTGの理論等を元にして、ざっくりとですがミッドレンジデッキの根幹を考えてみます。

アドバンテージ(利益)に注目する

 カード・アドバンテージという言葉があります。
 「1枚のカードで対戦相手のカードをX枚消費させる」という考え方です。
 Hearthstoneで言えば、「1マナ1/1のミニオンに1マナ1/1のミニオンをぶつけたら、相打ちになって1:1の交換になる。そして、それはお互いに損をしていない」ということが分かりやすいでしょうか?

 Hearthstoneの対戦においては、基本的にデッキがお互いに30枚存在し、自分のライフが30点存在する状態でゲームがスタートします。すべてのカードが相打ちになると理論上は引き分けになります。カードゲームは「自分のライフ」と「自分のデッキ」をリソース(資源)として、それらの奪い合いがゲームの基本となっています。"1:1の交換"ばかりしていては、自分が勝利することは出来ません。そこで自分のカードは1枚、相手のカードをX枚巻き込みながらリソースを削ることが重要となっています。

 テンポ・アドバンテージという言葉もあります。
 「自分の1マナ1/1のミニオンで相手の2マナ2/1のミニオンを相打ちしたら、カード・アドバンテージ的には相打ちですが、相手は1マナ損している」という考え方です。
 少ないマナのカードで大きなマナのカードを巻き込むことが出来たら、それはテンポアドバンテージを稼いだと言えます。テンポ・アドバンテージに関しては、先攻や後攻に関してプレイ理論なども存在し理解するのに難しいのですが…ざっくりと解説すると上記の考え方になります。このあたりはプロの方々の解説ブログも多々ありますので、そちらを検索・御覧ください。


 これらの理論を元にデッキタイプを考察してみると以下のようになります。
【アグロ・フェイスデッキ】
 相手のライフリソースを早く枯渇させることが目的。カード・アドバンテージは、相手の使い切れなかった山札。(7ターン目に倒しきったら、10マナのカードは死札になる。)
 盤面ではカードアドバンテージを失ったように見えても最終的にカード・アドバンテージを回収する事ができる。

【ミッドレンジデッキ】
 ある程度カード・アドバンテージを優先し、細かく”1:2以上の交換”を仕掛け、相手が損失しているうちに自分の有利を形作っていく。相手が損したカードを補填しないうちに削り切るため、中速と認識される。テンポアドバンテージも稼ぎ、自分は少しずつ有利にしていく形を得意とする。
 攻めるポイントと相手に隙を生み出すポイントがあり、対戦中のターニングポイントを見極めながら、戦っていくことが醍醐味。

【コントロールデッキ】
 相手のカード・リソースを削ることの意識し、大きな"1:X交換"を仕掛ける。Xが大きければ大きいほどリソース差が生まれ、有利になっていく。
 コントロールデッキには2種類の行動がある。攻撃的なコントロール(自分の行動によって相手を制限する)、防御的なコントロール(相手の出方によって行動制限するカードを使用する)。

 Hearthstoneで攻撃的に相手の行動を制限するカードの例はウォリアーの《ゴアハウル/Gorehowl》や猛毒や挑発を持つミニオンが分かりやすいと思います。前者は「ミニオンを処理するぞ!」と圧力をかけて相手にプレイを強制しますし、挑発ミニオンは相手の攻撃権限を制限する能力です。
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 防御的なコントロールカードの例は、メイジの《ブリザード/Blizzard》などの凍結呪文が分かりやすいです。相手の展開に対してレスポンスをしていくカード、また、相手がライフを削っている最中の《按手の儀式/Lay on Hands》等の大幅なライフ回復なども防御的なコントロール手段です。
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 話が少しズレましたが、"ミッドレンジ型のシャーマン"をこのような観点で分析してみると…
「盤面をヒーローパワーのトーテムや自身のミニオンで作り上げつつ、全体除去などでカード・アドバンテージを稼ぐデッキ」ということになります。
 戦い方はデッキの採用カードによって様々ですが、アグロデッキのように早期に相手のライフを削るためには《血の渇き/Bloodlust》等を使用するしかありませんし、コントロールデッキのように"1:X交換"を何度も行えるようなパワーもありません。
 ゲームの流れを把握しつつ、相手を噛み合わせないような形を取るデッキこそが、ミッドレンジ型のシャーマンだと考えています。現況においてはシャーマンクラスの柔軟に対応出来るカードやパワーカードを組み合わせて、有利な盤面を作り上げ、トレードの仕方など難しい部分もありますが、そういった部分に魅力を感じる人は是非試してほしいと思うデッキタイプです。


ミッドレンジ型のシャーマンデッキタイプ

 シャーマンというクラスはミッドレンジ型のデッキを組むのに最適なクラスであると自分自身は考えています。過去のカードを見るとアグロを組むことも用意だったのですが、現況のカードプールでは”ミッドレンジ”を意識したカードばかりとなっています。
 ここで参考に新拡張『博士のメカメカ大作戦』後に注目されたミッドレンジ型のシャーマンデッキタイプを挙げます。
【参考サイト】

beerbrick.com


【トークンシャーマン】
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 小型ミニオンを横並びさせ、《血の渇き/Bloodlust》や新レジェンド呪文《ストームブリンガー/The Storm Bringer》で相手を圧倒するデッキ。
 新拡張が実装された後に自分はすぐに使用してみたが、相手の除去が間に合わないくらいミニオンがポンポン出てくる。現在はウォーロッククラスが流行しているため、少し戦いにくい。
 手札が枯渇しやすいので、攻めるポイントを間違えると相手に除去されて息切れしやすい。《血の渇き/Bloodlust》でゲームを決めるととても気持ちいい。

beerbrick.com
 HaerhPWNなどを見てみると、トークンシャーマンでもエレメンタルにシナジーを寄せたものが数多く見られます。エレメンタル型のトークンシャーマンでは《原始の王カリモス/Kalimos, Primal Lord》の効果もしやすいので、より柔軟に戦況を見て戦うことが可能です。個人的にはカリモスは強いですが、事前にエレメンタルをプレイしないといけないので難易度が上がるので、個人の裁量がより問われるデッキになるのではと感じています。

【偶数シャーマン】
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 前環境でも活躍した《ゲン・グレイメイン/Genn Greymane》の能力を活かしたデッキ。
 気軽にヒーローパワーを使用することが出来るため、《ナイフ・ジャグラー/Knife Juggler》や《海の巨人/Sea Giant》などのカード活かす事ができる。
 今拡張からは《魔力ダイナモ/Arcane Dynamo》によって、偶数にもかかわらず《血の渇き/Bloodlust》を獲得出来るようになった。
 (《魔力ダイナモ/Arcane Dynamo》の発見については後述します)
 偶数の弊害として、AoEを積む事ができず、後攻の場合テンポを返しにくい。採用カードによって、デッキ方針も様々あり、個人的には4マナ域よりも6マナ域以上のバリューカードを多く採用した形が好み。状況によっては、また大会でも活躍しそう。

beerbrick.com

【シャダウォックテンポシャーマン(進化シャーマン)】
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 OTK要素を省き、《シャダウォック/Shudderwock》によってミニオンの展開や《告死隠者スロール/Thrall Deathseer》の雄叫びを発動させるデッキ。
 往年の”進化シャーマン"に採用されていた《不安定な進化/Unstable Evolution》+《回廊漁り蟲/Corridor Creeper》のギミックも採用されている。
 最近の結果を残すシャーマンのデッキタイプ。

beerbrick.com

 進化関連の運要素・採用カードの広さ・プレイの難しさがあり、様々なデッキタイプと互角に戦うことが出来るが、握りにくいデッキだと感じる。ただ、楽しいので、シャーマンが好きならぜひ!

【マーロックシャーマン】
 マーロック本来の爆発力を《血の渇き/Bloodlust》やシャーマンのクラスカードでまとめたデッキ。
 クエストを採用の有無もあるが、湧き出るマーロックたちは恐ろしい強さを持つ。《氷上釣り/Ice Fishing》でマーロックをサーチ出来るにもよい。
 現状あまり見ないデッキタイプだが、「横並びして盤面制圧」というプレイ方針は、ミッドレンジ型のシャーマンの基本なので、何らかの形でチャンスはありそう。
 その昔、筆者は《氷上釣り/Ice Fishing》+《コールドライトの託宣師/Coldlight Oracle》+《山の巨人/Mountain Giant》もやっていた。

【ビックシャーマン】
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 コントロール系に分類してもいいのだが、ミッドレンジ型のシャーマンの亜種だと個人的には考えている。
 現状は《エウレーカ!/Eureka!》を主軸に6ターン目に大型ミニオンを着地させ、《サファイアの小呪文石/Lesser Sapphire Spellstone》で増やしたり、《疾風/Windfury》を使用してぶん殴る。
 8/8が大量に並ぶ姿は壮観!世界中に隠れ”ビックシャーマン”ファンが存在し、このデッキがTear1になることを密かに願っている…と私は思う。
 現実的に解説すると8/8が4体以上並ぶことが多いので、ライフを削らなくても一瞬で決まる勝負が多い。また、除去呪文も豊富なので盤面を意識するデッキには戦いやすい。そのかわり、ローグや手札から打点を出してくるデッキタイプに辛いので、現況だとさらなる開発や調整が必要なデッキ。

beerbrick.com

ミッドレンジシャーマンに採用されるカードの考察

 前環境やこれまでを含め、現況のミッドレンジ型のシャーマンに採用されそうなカードの考察と自分の所感を記載していきます。中立のカードも書いてみようと思いましたが、分量が大変なことになってしまうので、シャーマン限定にして書いていきます。ご了承ください。

シャーマンのOPカード(Over Power Card)

手札がいっぱい《魔女ハガサ/Hagatha the Witch》

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 『妖の森ウィッチウッド』のボス。
 3点のAoEを搭載し、使用後はミニオンから呪文がランダムに生まれる。自身のカードリソースが2倍となる。
 ターンの経過と共に威力を発揮するカードで《溶岩爆発/Lava Burst》《血の渇き/Bloodlust》によるバーストダメージや《癒しの雨/Healing Rain》によるライフ回復などRNG要素によって不安定な部分も多いが、受ける恩恵も大きい。不利マッチを捲り上げることが可能なカードで前環境ではウォーロック相手にマリガンキープまでした。
 レジェンドのヒーローカードは総じて強いが、このカードも強い。ゴールデンだと呪文がすべてゴールデンになるため、お得感がある。
 《魔女ハガサ/Hagatha the Witch》を採用したデッキは、デッキ構築の際、呪文の採用枚数に迷いが生じる。ミニオンが多いほどバリューが上がるカードなので、出来るだけミニオンを多めに採用したい。先にも記述したがRNG要素の部分も含め、このカードでゲームが決まることは少ない(奇数パラディン戦などで相手が手札枯渇の上、3点ダメージが刺さる場面くらい)。ただ、救われる場面は多い。デッキコンセプトが大きく外れないようであれば、シャーマンのデッキで採用したいカード。

これからもヘイトを生み続けるだろう《シャダウォック/Shudderwock》

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 OTKデッキとして憎悪を一身に受けた《シャダウォック/Shudderwock》だが、テンポデッキにおいても採用はされるポテンシャルを持つカードだと考えている。
 発見により手札を増やし、自分自身が増殖し、両隣にバフをかけ、新拡張によって《マジウザ・オ・トロン/Annoy-o-Tron》も生み出すことになった。1枚でどれだけ効果を発揮するのか。
 テンポデッキで使用する場合は、ゲーム中に使用した雄叫びを覚えておくことが重要。そして、このカードを使用するときは神に願う。最初に《豪雪の巨人/Snowfury Giant》となって、生涯を終える可能性があるから。今後カードプールが増えるに連れて、さらにデッキの選択肢が広がっていく。その時《シャダウォック/Shudderwock》の鉤爪がさらに鋭さを増すことだろう。

何でも可愛いカエルに!《呪術/Hex》

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 ナーフ前は3マナで使用出来たシャーマンの基本カード。断末魔を発動させず、尚且、蛙は獣属性を持っている。
 ハンターやドルイドなど獣を復活させる効果はラダーでも多く目にする機会がある。《呪術/Hex》を使用すれば、そういった効果を無力することが出来る。
 最もこのカードを嫌がるのが”挑発ドルイド”で、前環境はキープまであった。ウォーロックの高コスト相手に使用すれば復活もしてこない。
 たまに《森林オオカミ/Timber Wolf》とかで獣シナジーで殴ってくることもあるが、ご愛嬌。
 どんなシャーマンデッキにも採用されるカードだ。ただ、現況手札から打点を出してくるデッキが多くなり、断末魔系デッキも即時で断末魔を発動してくるため、HearthPWNなどのデッキ投稿を見ると1枚になっているリストも多い。シャーマンデッキの4マナ帯も混み合ってきているため、状況を見て1枚にするのもありかなと思っている。ただ、2枚あった方が安心するのは確か。

天候学の研究者《エレクトラ・ストームサージ/Electra Stormsurge》

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 パズルをやっていて、この人が初めて「彼女」という性別であることを知った。
 新拡張『博士のメカメカ大作戦』のレジェンドカード。呪文2倍!”2倍”という言葉には夢が詰まっている。
 正確には”呪文が2回使用される”。コインを持っているなら、気を付けて使用しなければならない。
 シャーマンクラスの呪文はオーバーロードの関係で軽いものも多く、気軽に呪文と使用出来る。《ライトニングストーム/Lightning Storm》で4~6点出るし、《溶岩爆発/Lava Burst》で10点だ。オーバーロードも2倍になるがね。
 今後も使用されることが予想されるカードで、個人的にはオーバーロードが2倍になるという点もGood!
 《サファイアの小呪文石/Lesser Sapphire Spellstone》や巨人の登場が早まるからだ。《血の渇き/Bloodlust》で+6点になるバーストダメージも素晴らしい。

ミッドレンジ型のシャーマンにおける採用呪文の所感

《バチッ!/Zap!》《ライトニングボルト/Lightning Bolt》《大地の衝撃/Earth Shock》
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 シャーマンクラスにおける優秀な除去呪文。低コストの呪文は序盤のテンポ取るために使用される事が多いが、ヒーローパワーのトーテムや他の呪文ダメージをプラスするカードと使用することもよく考えてプレイする。

 シャーマンのデッキにおける呪文全般に言えることだが、《魔女ハガサ/Hagatha the Witch》を採用している場合、呪文の枚数が多いとハガサを活かせない場合が多い。そのため、最低限で最高のパフォーマンスが出来るように採用を考えたい。現況、ZOOや奇数ローグが多く、ラダーでシャーマンを使用する場合、低コスト呪文は最低限仕事をこなすことが多いが、オーバーロードしてしまうので、次の動きを確保出来ない場合などが多く、広く戦えるデッキを見るために採用を一考する必要があると感じている。もちろん、低コスト呪文がよりバリューを取る事ができるデッキには採用した方がよい。

 《大地の衝撃/Earth Shock》は状況によっては《呪術/Hex》よりも活きる場合があるが、現況では《トワイライト・ドレイク/Twilight Drake》が大勢いるわけではないので、なくても大丈夫かなと。《エドウィン・ヴァンクリーフ/Edwin VanCleef》を呪文トーテムと一緒に使用して葬りさるのは気持ちがいい。沈黙してダメージを与えたとしても打点が残ってしまうので、こちらの盤面が強固に出来るデッキ構成以外では採用しなくてもいいかなって感じる。
 《ライトニングボルト/Lightning Bolt》は顔面に叩き込める低コスト呪文でシャーマンの持つ応用性の高い呪文だと思う。ただし、現況では抜いてハガサを優先出来るような構成の方がいいかなと思う。現在シャーマンの4マナ域が膨らむ傾向にあり、2ターン目までに相手のミニオンへ3点打したい状況はテンポメイジの《マナ・ワーム/Mana Wyrm》くらいだと感じるので、それ以外のアグロデッキ相手にこのカードが有用になる場合の方が少ないと感じている。ミッドレンジシャーマン全盛期にこのカードが強かったのは《トンネル・トログ/Tunnel Trogg》や《トーテム・ゴーレム/Totem Golem》がいたからだと思う。現在、シャーマンの低コストミニオンは相手を困らせるほどの強さは持っていない。以前よりパワーを失ってしまったカードだと感じている。状況によって採用枚数を変更したいが、低マナ帯は出来れば0枚か2枚の採用にしたい。


《電流火花/Voltaic Burst》
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 このカードは、《炎の舌のトーテム/Flametongue Totem》や《ナイフ・ジャグラー/Knife Juggler》が盤面にいる際に活躍する。逆に言うとそれらを採用しないテンポシャダウォックのようなデッキには向かないカードだと思う。
 トークンシャーマンをプレイしているとアグロ相手に活躍する。《雷雲/Thunderhead》と組み合わせて使用したいカードで、盤面が埋まったりすることが多いので注意。また、《ストームブリンガー/The Storm Bringer》を採用しているデッキは8マナで2体レジェンドミニオンを増やしたりと気軽に使用することも出来る。《血の渇き/Bloodlust》から4点ダメージで挑発ミニオンを処理するのも強い。

《不安定な進化/Unstable Evolution》
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 テンポシャダウォック進化シャーマンのキーカード。
 コストが0マナに減った《回廊漁り蟲/Corridor Creeper》に使用するのが最も強い使い方だが、相手のミニオンを処理して体力の減ったミニオンに使用するのも強い。かつての《進化/Evolve》では進化先を指定出来なかったが、このカードは進化をある程度であればコントロールすることが出来る。カードリストをある程度覚えればね!  にんさん曰く、1体を育てるよりも複数体に使用して強い盤面を作るとのこと。ヒーローパワーのトーテムや低コストミニオンを育てて盤面に並べる事が出来れば恐ろしい盤面になる。アグロデッキ相手はでかいミニオンを出すよりも相手よりも少し大きいミニオンを出した方が効果的な時もある。そのことも考慮して使用したい。


《元素反応/Elementary Reaction》
 実装前は弱いと思っていたのだが、使用してみたら、思っていたより強いと感じたカード。
 シャーマンはドローが弱いヒーローである。相手よりも山札が多い状態でゲームを終える時も多い。そんな中で1ドローがどれほど効果的か…というよりこのカードの真価はリソース量を増やすことにある。シャーマンのカードデザインはランダム性が強いものになっている代わりに柔軟に動く事ができるのが特徴である。ドロー操作はすることが出来ないが、3枚目の「何か」を引き込む事ができるのはシャーマンの可能性を増やすことになると感じている。エレメンタルシナジーが使用出来るなら、ぜひ採用したいカードである。
 ビックシャーマンで使用してみたが《山の巨人/Mountain Giant》や《魔力の暴帝/Arcane Tyrant》がエレメンタルのため、想定していたよりも簡単にドローすることが出来た。現況では2マナ域はケレセスに押されているが次の拡張では楽しくなりそうなカード。


《大地の力/Earthen Might》
 自分が当初使用していた進化シャーマンにおいて、とても重要なカードであった。1マナミニオンが3/4や3/5になる。これだけで相手は厄介だと思うだろうし、そのミニオンがエレメンタルならリソースを確保してくれる。偶数シャーマンにおいても重要なカードで、ちょっとしたバフが盤面をこちらに傾ける。ヒーローパワーのトーテムにつけて小型ミニオンを処理するのも大事。回復トーテムなら相手はより処理しにくくなるからだ。


《ライトニングストーム/Lightning Storm》《火山噴火/Volcano》
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 シャーマンが持つAoE。早い段階で使用するよりもある程度、相手を引きつけて使用したい。
 正直、自分は単体ではそこまで信用していない。何か前段階の準備が必要なAoEである。

 かつてミッドレンジシャーマンがラダーに溢れた時代…《ライトニングストーム/Lightning Storm》はより遅く使用したほうが有利になった。現在、ミッドレンジ型のシャーマン同士のミラーマッチは少なくなったが、そんな時代で会っても最低でも2枚、出来れば3枚ほど相手のカードを巻き込みたいAoEである。呪文ダメージのトーテムや《エレクトラ・ストームサージ/Electra Stormsurge》と一緒に使用したい。
 トークンシャーマンの場合は、《ライトニングストーム/Lightning Storm》を採用するよりもミニオンの横並びや先の《電流火花/Voltaic Burst》で序盤の盤面を取っていきたい。単体使用ではどうしても不安が残るRNGであるし、横並びの圧力をかけたほうが強いのではと感じてる。
 《火山噴火/Volcano》はOTKシャダウォック等コントロール要素にも使用されるが、ミッドレンジ型のデッキであればビックシャーマンに使用されるカードだと思う。稀にラダーで進化シャーマンに打ち込んでいるデッキがあるが、それはないと思ってる。


《野獣の精霊/Feral Spirit》
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 オイオイオイ!中立にいるわ、アイツ
 実質5マナ挑発2/3が2体。そりゃ4マナの方が使い勝手がよい。《トンネル・トログ/Tunnel Trogg》を返して!
 隠れたシャーマンの罪を背負うカードである。(オーバーロードを活かせる環境ならチャンスがあると思う。)


5マナ以上の呪文《血の渇き/Bloodlust》と《魔力ダイナモ/Arcane Dynamo》
 シャーマンの5マナ以上の呪文は《血の渇き/Bloodlust》《火山噴火/Volcano》《ストームブリンガー/The Storm Bringer》《エウレーカ!/Eureka!》 《サファイアの小呪文石/Lesser Sapphire Spellstone》の5種類。コミュニティで計算したところ、この中でほしい1枚が来る確率は60%程度。
 横並びを得意とするシャーマンにとって有効なカードは《血の渇き/Bloodlust》と新レジェンド呪文《ストームブリンガー/The Storm Bringer》であると思う。奇数パラディンの《ストーンヒルの守護者/Stonehill Defender》が《太陽の番人タリム/Sunkeeper Tarim》を持ってくるために使用されることがあるが、それよりも多少大きい確率で好きなカードを持ってこれるのはゲームにおいて有益なことであると思う。
 (《ストーンヒルの守護者/Stonehill Defender》においては自分のクラスカードを持ってくる確率は計算方法が異なるので、比べることが出来ないかもしれない。自分の使用クラスのカードは発見において中立よりも4倍出やすい。)
 トークンシャーマンのように早期で決着をつけたい場合は《血の渇き/Bloodlust》をデッキに採用することもありだと思うが、それ以外のデッキに《血の渇き/Bloodlust》を採用すると腐りやすいため、ハガサと相性のよい《魔力ダイナモ/Arcane Dynamo》の採用に関して一考する余地がある。

 《魔力ダイナモ/Arcane Dynamo》自体は6マナ帯で弱いスタッツであるし、発見によって望んだカードを見つけたとしても1手遅くなってしまうのが欠点であるが、進化シャーマンのように5ターン目までに盤面を確立出来るデッキに関しては面白いではないだろうか?


次回は…

 ここで13000文字になってしまったので、ミッドレンジ型のシャーマンに採用されるミニオンの所感に関しては次回に持ち越したいと思う。
 現状、ラダーではシャーマンは面白いが、もう少し出来るアプローチがあるのではないかと思い、試している最中である。流行の進化シャダウォックシャーマンは難しいイメージがあるが、ミッドレンジデッキであるということとカードリストをある程度把握することが出来たのなら、面白いデッキになるのではないかと思う。
 シャーマンが好きな男がシャーマンの話をする記事になってしまったが、続きも違う記事もぜひ楽しみにしていてほしい^_^
 シャーマンが好きな人が増えますように!